短編
□ジャージ
1ページ/1ページ
『暇だなー....』
太子が「仕事あるから外で遊んでて」って言ってきたから、仕方なく外で遊んでます。つか太子が"仕事"ってどういうことだよ。仕事するわけないじゃんか!
あーあ、なにやってんだかーなー
んのバカ太子!
「あ、名前さん!何してるんですか、ブランコなんかで遊んで」
後ろから聞き慣れた声がして振り返ってみると、やはり見慣れたノースリーブの赤ジャージが目に入る。
『妹子ちゃん!遊んでないよ!太子が仕事するから外でてろって...』
「仕事ぉ?あのバカ太子がですか?」
『うん....』
「......ぶっ」
『!?』
「アッハッハッハッハ!」
急に腹を抱えて笑い出した妹子ちゃん。ビックリしたぁ...。どうしたんだろう
『あの....妹子ちゃん?』
「はー....面白いなぁ太子も名前さんも」
『え?...えっ?な、何?』
「まぁまぁ、少し待ってなさい」
『.....?、うん...』
ということで妹子ちゃんと、何か知らないけどとにかく待つことにした。
−数分後−
「名前ーーーーーーーー!!!」
数分たったころ、あのバカ太子の声が後方から聞こえた。
「あ、きたきた」
『太子!』
振り返り、来るのを待つと、太子はなにやら手にピンクの"モノ"を持っている。
「太子ダメじゃないですか、仕事とか何ほざいてんですか。調子のってると殺しますよ」
「えっ、ごめ....じゃなくて!口悪いよこのお芋!焼き芋!イモイモイモ!」
「誰が芋だこのアホ太子!!」
『ちょ、ちょ、待って!タンマタンマ!二人とも落ち着いて!』
なかなかケンカかなんか知らないけど終わりそうになかったので割って入る。もうなんやかんやで子供だなこの子達。
「あ、すいません...」
「すまんぬ(´・ω・`)」
うわぁウザい顔してやがるコイツ
あ、そうだ
『太子、そのピンクのやつ何?』
「あぁー、そういえば...。名前さんのために何か作ってたのはわかってましたが...何をお作りに?」
「おぉ、そうだったな!ふっふっふーん、知りたいか?」
『「いや、そこまで」』
「オアまアァァァァァァ!!そんな冷たいこと言わんと!!知りたいだろー!知りたいって言えコラぁ〜〜〜っ!」
『「知りたいです(棒)」』
「棒読みかァァァァァァ!!というかさっきっから何ハモってんだよ!」
『もういいから早く見せなさい』
「うっ、名前の口調ががだんだん芋に似てきた....ブフッ!」
「芋言うな骨無しチキン太子が」
またまたケンカが始まりそうだったので、太子が持っているピンクの"モノ"を無理矢理奪う。
畳まれていたので広げると、妹子や太子と同じ種類...ピンクのジャージだった。
『は?何これ....?』
「ふははは!私たちは"仲間"だからその印で名前もお揃いの服を着てもらわないとな!」
「誰が"仲間"だ誰が」
『....."仲間"....?』
「....あれ、私変なこと言った?」
「言いまくりですよ」
「えっ、ウソん(´・ω・`)」
『ふふっ....』
「「!?」」
『"仲間"....かぁ...。嬉しいな!ありがとう太子!』
「うっ....うん//」
にこっと笑うと、太子は照れくさそうに視線を逸らした。妹子はによによとめっちゃニヤついている。
「じ、じゃぁ、それ着てくれる...?//」
『やだ臭そう。』
「ヒェーーーーーー!!!!臭くないから!!おねがーい!!着てよー!!」
『へいへいほーい』
「着る気ないよね(´;ω;`)ありがとう名前」
はい、なので仕方なく着てやることにする。べ、別に嬉しくないし!着たくないしこんなの!けど太子があそこまで言うから着てやるだけだからね!!
−試着中・数分後−
『.....んで....』
「カワイーよー名前ー♪」
『なんでノースリーブでもなく長袖でもないこんな微妙な長さなんだよォォォォォォォ!!!!!!』
「あべしっ!!!」
†end