頂き物

□Eの悪戯
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「えっと…此処は?」

「普通に寝室、みたいですね。」

「鍵はないか?」

「うーん…あ、ありました!」

「本当か?」

「タグには、『リビング』ってかいてあります ね…玄関ではないです。」

「そうか…まあ、いってみるか。」

ガチャ(部屋から出た)

「あの…神童先輩、ちょっと…ふらふらしま す…」

「な!大丈夫か?」

「あ…まだ歩けます。(フラッ」

「剣城!本当に大丈夫なのか?」

「ええ。早いとこ、此処からでましょう。」

「ああ。リビングはどこだ?」

「…あそこですかね。」

「剣城、限界がくるまえに俺にいうんだぞ。」

「ん……」

何だか足がおぼつかない剣城。顔も紅い。これ は、おんぶしてあげたほうが良さそうだ。

「剣城、ほれ!」

「…?」

「背中にのれ。」

「ええ?でも俺、重いですよ?」

「いいから、おいで。」

「……じゃ、失礼します。」

背中にかかる重みは、大したものではなかった。 軽い。剣城は、しっかりと俺の肩に捕まってい る。怖いのだろうか。

「大丈夫ですか?重いですよね?」

剣城の声が、耳元で聞こえる。ちょっとドキッ、 とした。

「いいから。剣城はしっかり捕まってろ。鍵は俺 がみつける。」

「…お願いします。すみません……」

「何も謝ることはない。なんなら寝ててもいい ぞ。」

「そ、そんなわけにはいきません。先輩が頑張っ ているというのに、俺だけ寝ている訳には…」

「…まあ、とにかく剣城は楽にしててくれたらい いんだ。探索は俺がやる。」

「分かりました…じゃあ、リビングにいきましょ う。監督がやったんですから、すぐに脱出できる はずです。」

「ああ。」

リビングの鍵を開け、近くにあるソファの上に、 クッションをみつけた。剣城をそこに寝かせる。

「苦しくないか?」

「…はい。」

「そうか。じゃあ、少し此処を離れる。俺の背中 じゃ居心地悪いだろ?」

「い、いえ!そんなことはないです。それより、 いっちゃうんですか?」

泣きそうな顔をしている剣城。風邪をひくと、体 も心も弱くなるというからな。一人になるのが嫌 なんだろう。でも、これ以上剣城に負担をかけた くない。

「大丈夫だ。すぐ戻ってくる。他の部屋を全部見 てくる。いいな?」

「…嫌だ…」

「剣城、この部屋に鍵があるかもしてないから、 無理をしない程度に探しておいてくれ。な?」

「………うぅ…分かりましたよ…」

そうして俺たちは別れた。とりあえず、探索シー ンは作者の気力によりカットされる運命にあるよ うだ。一応、剣城に使ってやりたいものを拝借し てきた。『氷水』である。肝心の鍵は…なかっ た。 がっくりと肩を落とす俺の耳に飛び込んできたの は、剣城の声だった。

「う…ふぇ…神童先輩…も、駄目…」

「剣城…?」

「早く…帰ってきてぇ…」

「剣城!」(バン←ドア開けた

「…う、うぇぇぇん!」(ガバ←抱きつく

「つ、剣城///ごめんな。怖かっただろう?」

「はい…鍵…ありました…」

「おお!よくやったぞ、剣城!」

バーン!←リビングのドアが勢いよくあく

「おお!みつけたか!お疲れっ☆」

「…剣城を看病してやりたいんですけど。」

「え、俺のセリフ無視?」

「早くしないと作者の眠気がMAXになりますよ。 」

「おうふ。分かった。よし、とりあえず…お前ら は脱出クリアだ!おめでとう!」

「やっぱり円堂監督でしたか…俺、そろそろ、限 界かも…」(バタ

「「剣城!」」

「はぁ…はぁ…」

((やばい!めっちゃエロい!))

「先輩…監督…怖かったです…後は、お願いしま す…」

「…神童。剣城の看病だ。」

「はい…」

「あと、いい忘れたけど、此処は俺の家。」

「「は?」」

「ま、ほんの遊び心だったから☆んじゃ、看病し てやれよ?」

「はい…(全く…)」

「…すぅすぅ」



End
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