短編
□ど、どうしよう・・・。
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「なんでこうなった・・・?」
俺、剣城京介はサッカー部の鏡をみながらそう言った。
鏡には胸のある紺色の髪をした女がうつっている。
今日は土曜日。部活が終わった直後だ。
今の俺には、男ならあってはならないものがついており、なければいけないものがない。
何故かは分からないが、俺は女になってしまった。
「ちょっと待てよ・・・。」
よく思い出せ。この体になる前に何かあったはずだ。
俺は頭を捻って、女になる前の出来事をひとつひとつ思い出した。
たしか今日は、もともと休みになるはずだった土曜日を練習日にして皆で集まった 。
練習メニューはいつもよりも多いだけで特に変わったところはなかった。
他にあるとしたら俺がシードを辞めたのと、革命が本格的に始まったからとマネージャーから差し入れをもらったぐらいだ。
だが、あれは他の部員達も食べている。
それで俺だけだというならあれは違うは・・・「「「「「「「「「「「ギャ――――!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」なんだっ!?
俺は外からだと分かると急いで部室を飛び出した。
そして、グラウンドに降りて見たものは・・・。