緑の巻物

□極楽鳥
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赤の秘石が、破片だが見つかった。

それはそれで捜査は進展…といったところだが。

カゲロウ達は櫓に破片を飾って、お祭り騒ぎだ。

持って帰りづらくなっちまったなぁ…。

心戦組の動きも気になるし…ヤンキーの躾もしなくちゃならねぇし…面倒なことってのは一気に重なるもんだ。

その時、さらに面倒なことが起こった。

空一面を巨大な炎が覆っている!

ただ力任せに出して大きいだけの、品性も知性も感じられない、暴力的な炎の塊。

「炎の技!?ま…まさか!?」

「いや…アラシヤマはこんな浮かれた炎、出しゃしねーよ!」

そう…アイツの炎は…。

神々しいまでに残酷で。

非情なまでに美しく…。

例えるなら…修羅に飼い慣らされた、…火の鳥…。
 
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