10/27の日記

08:20
赤い右目の少年へ(カゲプロ) 第一話
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pixiv乗っけてきました〜
タグつけられるのってうれしいですね!!

それでわどぞ↓




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赤い右目の少年へ 第一話



ある、8月15日。



「みんなに会うの、久しぶりだなぁ。元気かな」
「元気なんじゃないの?私は殆どの人とは会ったときないから分かんないけど。
それより、コノハさんにまた会えるなんて…!あ、今は遥さんか!」
「………」
「遥さんってどんな感じの人なのかな〜♪やっぱりコノハさんと同んなじような感じの人なのかな〜♪」

雑談しながら歩く、少年と少女。
二人の向かっている先はただ一つ。


「109」と書かれた扉。
少年は大きく深呼吸してから、扉に手をかけ、

開いた。


「「ただいま、みんな」」

「「「「「「「「おかえりなさい。ヒビヤ、ヒヨリ!」」」」」」」」」





この時、「メカクシ団」が再び集結した。





第一話 真っ赤な空







「これでやっと全員そろったね!」

メカクシ団の団長のアヤノは、全員が集まっているリビングで笑顔で言った。
「ここまで来るまで、かなり時間がかかったな」
フッと笑いながら言うキド。
「まさか生まれた時からやり直すとは思ってなかったからねぇ」
前と同じような笑い方だが、欺いてないと分かる笑顔のカノ。
「そうっすね。マリーなんて100年以上も待ったっすもんね。大丈夫だったっすか?」
前と変わらずマリーの事を一番に考えているセト。
「うん、大丈夫だったよ。お母さんもいたし、皆に会えるって信じてたから!」
そして、皆より長い年を生きているのに変わらず、優しいマリー。
「こうやってまた集まれて本当によかったです!
目の能力も無くなりましたしね!」
アイドルでは無くなったけど、変わらない笑顔のモモ。
「そうね。目の能力がなくなったおかげで私も遥も元の姿に戻れたし、」
「逆に、前に目の能力を持っていたおかげで病気もなくなったしね」
二人で顔を合わせながら言う、エネとコノハ…ではなく、元の姿に戻った貴音と遥。

少し変わったところもあったが、再び集まったメンバーに全員、あの別れの日の時のように笑みをこぼしていた。

あの夏の日が終わった日の次の日は、来なかった。
世界の時間が戻り、全てのものが一になったのだ。
それぞれ、自身が産まれた日に戻り、成長して行く中で記憶を取り戻していった。

同じ人生を歩まないように、と言ったように。

メカクシ団のメンバーは誰一人、死を目の前にしなかった。
赤目も誰一人持っていない。
そんな悲しみを味合わなかった、新しい人生を送った今、あの夏の日に再び集まったのだった。




「そうだ!」
「?どうしたの、貴音」
感動の再会をしていると突然、貴音が何かを思いついたように声を上げた。
全員の目線が一気に貴音に集まる。
そして、貴音はエネだったときのような、ニッ、とした笑顔で言った。


「全員集まったことだし、記念として皆で遊園地、行きましょう!」







遊園地に来たメカクシ団一向。
その、大きいとは言えないような遊園地は、お盆だからか、小さい子供からお年寄りまで沢山の人で溢れかえっていた。

「久しぶりに来たっすね〜」
「また、セトとこれて嬉しいよ。
初めはなに乗るの?」
「やっぱり、あの時みたいにジェットコースターだよね!」
「あの時?」
カノが言った言葉にアヤノは首を傾げた。遥とヒビヤとヒヨリも不思議そうにしている。
カノはあぁ、ごめんごめんといつも通りのヘラヘラした顔で謝った。
「あの時、4人はいなかったね」
「あの時って?」
「あぁ、そうだったな…。コノ…っと、すまない「別にコノハでもいいよ」…コノハとヒビヤと出会う前に俺たちは遊園地で遊びに来てたんだよ。その時、キサラギと…エネ、でいいか?が入ってきたし、親睦会みたいなのも含めてな」
キドが遥と貴音の呼び方に戸惑いながらも説明した。
「確か、その前日だったよね。キサラギちゃんとエネちゃんに会ったの。マリーが壊しかけたキサラギちゃんの携帯買いに行ったデパートで、テロがあってさぁ。あの時は本当傑作だったなぁ」
思い出したようにクスクスと笑うカノ。
「まさか拳銃の弾が掠れたぐらいで気絶するとは思っ、て、なか…」
「カノ?」
セトが段々と声が小さくなっていくカノに心配そうに名前を呼んだ。
カノの表情には、何時もの笑顔ではなく、引きつったものだった。




「…あの時撃たれたのって、誰だっけ…?」



恐る恐るといったような言葉の後に、子供のはしゃぐ声と蝉の声だけがその場に響いた。



そんな沈黙を破ったのは貴音だった。
「…と、兎に角!遊園地にきたんだし、難しいこと考えないではやくジェットコースター乗ろう!ね!」
前の時もこんな時、何時もの空気に戻すのはエネだった。貴音になってもそれは変わらないらしい。
「そ、そうっすね!はやくジェットコースター乗りましょう!」
メカクシ団一向はまだ少し戸惑いながらもジェットコースターへ向かったのだった。





「楽しかったぁ〜♪」
先ほどの空気はどこに行ったのか、ジェットコースターを乗り終わった後、ヒビヤとヒヨリ以外ベンチに座って飲み物を飲んでいた。
ジェットコースターの身長制限で乗れなかったヒビヤとヒヨリは、二人で他のアトラクションに行ったままだ。
「ジェットコースター、また乗りたいね貴音」
「え、ええ!そうね!」
笑顔で聞いた遥に返ってきたのは、顔を青くした貴音のもどりぎみの返事だった。
「もしかして…貴音先輩ジェットコースター苦手なんですか?」
そのアヤノの言葉に貴音はビクリと肩を震わせた。
「そ、そんなことはないわよ!?」
強気に振舞ってはいるが、苦手だ、というのは一目瞭然の表情だ。
「へえ、エネちゃんジェットコースター苦手なんだ〜」
「カノさんうざいです死んでください」
「え、酷くない?」
「カノさん黙ってください」
「キサラギちゃんまで!?」
「カノ…ちょっと一回逝ってこようか?」
「すみませんごめんなさい許してくださいもうエネちゃんのことからかいません」
遥のことが余程怖かったのだろうか、カノは土下座しながら謝った。
そのカノに一発蹴りを入れてからキドは咳払いをした。
「まぁ、エネ、気にするなよ。誰にしろ一つは苦手なものがあるしな」
「そうですよ!それに貴音さんはお兄ちゃんみたいに吐くほど苦手じゃないんだし!」
「そうっすよ、て、え?」
キドに続いてのモモのフォローに、全員がモモを見た。
「あれ、モモちゃんって…お兄ちゃんいたの?一人っ子って言ってなかったっけ?」
マリーがそう尋ねると、モモも驚いたように目を見開いた。
「あれ…?なんであたし…」
「今戻ったよ…て、あれ?どうかしたの?おばさん」
ちょうど戻ってきたヒビヤが様子がおかしいモモに気がつく。
後ろにいたヒヨリはヒビヤの言葉に顔を顰めた。
「あんたなんでモモさんのことおばさんって言ってんのよ。訂正しろ。そして死んで詫びろ」
「酷っ!」
「モモさん大丈夫ですか?」
「しかも無視!?」
ヒヨリはヒビヤにそう言いながら心配そうにモモに近づいた。
「う、うん、大丈夫だよ!ちょっといい間違いしちゃっただけ!」
モモは二人に心配をかけないよう、なんでもないよ、と顔の前で手をブンブンとふった。







だが、不思議なことはこれだけでは収まらなかったのだ。


マリーと共に「氷の大迷宮」というアトラクションに入ったのは誰か。

お化け屋敷で、モモとはぐれてしまったキドと共に入ったのは誰か。

この二つの時、エネが録音していた叫び声は誰のものか。



徐々に鮮明になる、記憶のおかしなところ。



貴音と遥の、アヤノの他にもう一人いた後輩は?

エネが"ご主人"と呼んでいた人は?

アヤノのヒーローは?

メカクシ団のNo.7は?

そして、


"あの夏の日を終わらせる、最善策を思いついたのは?"



そう、それはまるで…

「一人、足りないみたいな…」
空を見上げ、ぽつり、キドは呟いた。
メカクシ団の全員も、同じような顔をして空を見上げていた。






真っ赤に染まったその空は、足りない誰かの存在を指し示しているようだった。






「これで本当によかったのか?」

「その質問、何回目だよ。いい加減飽きた」

「ならば、そんな顔をするな」

「仕方ねーじゃねぇか。元からこんな顔なんだからよ」

「…まだ、今からでも間に合うではないか」

「駄目だ。そんな事したら俺は−


___________から」











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お目汚し失礼しましたっ!
後半雑です。飽きたんですはい。
真面目に書いてたら長くなりますしね←言い訳

さて、続きは、と…
あれ?
シンタロー?その手にあるのは何かな?ん?
まさか…TUZUKI?
シ「………………」
ゴソゴソ(ライターを取り出した音)→カチッ(ライターをつけた音)→ボッ(何かが燃えた音)
たーまやー…。

てことで続きはシンタローに燃やされました。

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