血鋼 -BLOOD-F-

□03
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あたし達は、銃声が響いた場所まで辿り着くと辺りを見渡した。

其処には、倒れている軍人と―――あの美しい少女。


「あぁーーーッ!!」


あたしの叫びに、エドとアルが肩を跳ねさせた。少女はあたしの方を見るだけ。


「エド、アル!この人だよ、さっきあたしを化け物から助けてくれたの!」

「…え、こいつ?」

「確かに…強そうだけど…。」


エドとアルは戸惑いながらも、少女に眼を向けた。


「あ、あのっ!あたし、レイラ・スアリッドって言うの!さっきは助けてくれて有り難う!」

「…お前を助けた訳では無い。《アレ》は私が倒すべきものだったから倒した、それだけだ。」

「で、でも嬉しかったから!あたし、あそこで死なずに済んだから!だから、有り難う!」

「…………。」


少女はあたしに背を向け、黙ってしまった。その態度にエドがキレる。


「お前、レイラが礼言ってんだぞ!何か言えよ!」

「……五月蝿い。」


少女は冷たくそう言い放った。



 
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