血鋼 -BLOOD-F-
□02
1ページ/2ページ
少女が去って、あたし…レイラは軍人から事情聴取をされていた。
…あたしがイシュヴァール人で、右腕に火傷の跡が有るからってかなり適当だったけど…。
「「レイラ!」」
「エド、アル!」
「何か変な化け物に襲われたって聞いたけど…大丈夫なのか?」
「怪我とかはしてない?」
二人はあたしの友達、エルリック兄弟。こんなあたしでも、軽蔑しないで一緒に居てくれている。
「大丈夫、女の子に助けてもらったから。見た事ない服装の…黒髪で紅眼の女の子に。」
「「イシュヴァール人?」」
紅眼と言う言葉に二人は首を傾げる。あたしは首を振る。
「イシュヴァール人なら白髪で褐色肌の筈だから、違うよ。彼女は真っ白な肌だったし。あたしの黒髪はアメストリス人とのハーフだからそうなっただけだし…。」
「…でも、そいつにどうやって助けてもらったんだ?」
エドが疑問に思った事をあたしにぶつける。