血鋼 -BLOOD-F-
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「刀でズバッ、と。」
その言葉にエドとアルは固まった。想像していなかったのだろう。
「多分あたし達と同い年くらいだと思うけど…。凄い冷たくて鋭い瞳をしてた。」
彼女の瞳を思い出すと、今でも少し恐ろしいと思ってしまう。でも、それと同時に綺麗だとも思う。
「あの子にお礼を言いたかったんだけど、何処かに行っちゃって…。」
あたしがそう言うと、何処からか銃声が聞こえてきた。
「何!?」
「アル、レイラ、行ってみようぜ!」
「「うん!」」
あたし達三人は、銃声が響いたであろう場所へと急いだ――…。
next.
2012.06.18