血鋼 -BLOOD-F-

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――此処は、何処だ。
私は先程迄…何をしていた…。


そう、先程迄…私は《古きもの》を追い掛けていた筈だ。
それが突然、何か蒼いとも紅いともとれない光に包まれて―――…。


「………此処に、居た。」


ふと、私――小夜(さや)は手元を見る。
――嗚呼、良かった。刀は手に有った…。


私は、浮島を出て憎き文人を捜していた。…そうだ、文人を捜さなければ。

私は座り込んでいたその場から立ち上がり、服に付着した埃等を払った。
そして、歩き出す。


「……そう言えば、先程の《古きもの》は何処に――…。」


そう零した瞬間、街の中心部で有ろう場所から悲鳴が上がった。


私は、刀を片手にその場から走り出した……。



 
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