Going my way!!
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「って、危ないじゃねぇかよお前!」
ナツヤはかえんほうしゃをしてきたヒトカゲに怒鳴った。
ヒトカゲはナツヤを鋭い目つきで睨んだ。
『……うるさい人間だ。』
「何だと!?俺はうるさくねぇよ!」
『!』
「てか、ヒトカゲのくせになっていう言葉使いしてんだよ。絶対お前、自分の事を"俺"って言ってるだろ!可愛くねぇな!」
ナツヤはヒトカゲに向かって叫びまくっていた。
「絶対サトシのヒトカゲの方が可愛いよなぁ。あのヒトカゲは"僕"だよなぁ。」
『……おい。』
「でも、進化してから"俺"になっただろうなぁ……」
ヒトカゲがナツヤに話し掛けているが、ナツヤは聞こえていなかった。
『おい。』
「はぁ……本当可愛かったなぁ、サトシのヒトカゲはさ。」
『テメェ、燃やすぞ。』
「ごめんなさい。」
ナツヤは何故かヒトカゲに土下座をした。
「(な、何なんだよ、このヒトカゲ……めちゃくちゃ怖いな。悪魔かよ。)」
『そんなに燃やされたいのか。』
「Σ読心術!?」
『……』
「ごめんなさい、もう騒ぎませんから……で、何だよヒトカゲ。」
『……お前、俺の言ってる言葉が分かるのか。』
「そんな事あるわけ……
……ホントだ。」
『お前馬鹿だな。』
「う、うるせえ!(何でヒトカゲに馬鹿にされないといけないんだよ!)」
『フン……』
「そ、そういえば何で俺にかえんほうしゃをしたんだよ!危なかったじゃないかよ!俺が主人公じゃなかったら確実に死んでるぞ!」
『それを言うなよ馬鹿。』
「いいから俺の質問に答えやがれよ!」
『……人間がそこにいたから攻撃をしただけだ。』
ヒトカゲはナツヤを睨みながら言った。
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