Going my way!!
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「あー、ヤバイなぁ……」
ある家の一室。
その部屋にあるベッドに寝転んでゲームをしている人物が1人。
「頼むから、負けないでー。」
その人物の名前は姫崎ナツヤ。
高校1年で、花の女子高生なのだ。
花の女子高生……なのだが……
「相棒、頼むぞー。200連勝目を俺にプレゼントしてくれー。」
普通に黙っていれば女子高生なのだが、行動、口調、全てが女子高生がするようなモノではなかった。
それに、彼女が現在進行形でやっているモノ、それは……
「頼むぞ、リザードン!」
ナツヤがやっているのはポケモンのゲームだった。
彼女は大のポケモン好きで、アニメも映画も全て見ており、ゲームのカセットも全て持っているのだ。
ゲームにいたっては、持っている全てのカセットをコンプリートしてしまっている。
「んー、とにかく相性はこっちが有利だ!火炎放射をお見舞いしてやれ!」
ナツヤは世の中でいう、ポケモンオタクというモノである。
「うるさいなー!ポケモンオタクで何が悪い!」
……聞こえていたようだ。
「ゲッ……コイツ最後のポケモンニョロボンかよ……」
「でも負けねぇぞ!1発で決めてやる!」と部屋で叫び、ナツヤは"ブラストバーン"を選んだ。
……しかし。
−−−プツン……
「……え?」
何故だか分からないが、ゲーム機の画面が真っ黒になった。
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