素晴らしき未来へ
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卒業試験があった夜、事件は起きた。
ナルトが火影の家にあった禁術を封印している書物を盗みだしたのだ。
ナルトの先生であるイルカと、今回の犯人であるミズキは既にナルトのところに向かっていたが、彼等以外の忍達が火影のもとに集められた。
「今度ばっかりは悪戯ではすまされません!火影様!」
「うむ!初代火影様が封印した危険な書物じゃ。使い方によっては恐ろしいことになりかねん……」
火影は忍達に命令をしようとした。
その時、1つの影が火影と忍達の間に舞い降りた。
「神牙かの。」
『はい。』
影の正体は、黒い髪に鳥の面をした暗部……神牙だった。
『火影様、この事件、私にお任せを……』
「……うむ。任せよう。」
「火影様!?」
神牙と火影のやり取りを見ていた忍達は反論した。
「何故この忍に!?」
「この忍に任せるのならば、我等にお任せすべきです!この忍の実力を我等は知りません!」
「ましてやまだ若い!我等の方が無事に事件を解決出来るでしょう!」
忍達は好き放題に言っていた。
最初は黙っていた神牙だが、とうとう口を開いた。
『……皆さんが言う事は理解出来ます。私は皆さんの前では実力をお見せしたことはありません。ですが、私は見ての通り暗部。実力は検討出来るのでは?』
「だ、だが……」
『それに、これは火影様が決められた事。皆さんが決める事は出来ません。』
「ッ……」
『火影様、ご命令を。』
「うむ。では、神牙。書物を取り戻し、犯人を捕獲するのじゃ。」
『御意。』
神牙は火影に一礼すると、すぐに姿を消した。
「は……速い……!」
「火影様、あの暗部は一体……」
ある忍の火影への質問に、忍達は全員火影を見た。
「神牙は……あの子は、未来を救ってくれる子じゃ。」
「?」
「お主等、あやつを信用しておらぬのなら、その目で見ればよい。」
そういい、火影は水晶を取り出した。
忍達は「(あの暗部の事が分かるはず。)」と思い、全員残ったのは言うまでもないだろう。
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