素晴らしき未来へ

□2
1ページ/5ページ

『ここは……?』




ミナと青年は2人がいた場所ではなく、見た事のない森の中にいた。




「ここは、主の本当の世界だ。」


『本当の世界……って、アレ?』




ミナは自分の手を見た。

何故なら、手が幼くなっているからだ。
そして髪も見てみると、黒だった髪も銀色になっていた。




「今のその姿がこっちでの主の姿だ。確か……今年で10歳だと思う。」


『10歳でしかも姿が違うなんて……一体、どんな世界なんですか?』




ミナが青年に聞いた。

……その時。




「そこにいるのは誰じゃ?」


『!』




ミナと青年の背後からいきなり声が聞こえた。

ミナは後ろを振り向くと、そこにいたのは……




『な、んで……



































なんで、3代目火影が……』




そこにいたのは"NARUTOで登場している"人物、つまり"存在するはずがない"人物である3代目火影がいたのだった。




「!……そこにいるのは、皇魔じゃな?」


「ああ。」


「……ということは、その子がミナかの?」


「その通りだ。」


「そうか……」




火影はミナに近付いて、ミナの頭を撫でた。




「戻ってきてしまったんじゃな……」


『……?』


「本当に申し訳ない。ワシがもっと気をつけておれば、お主はアッチの世界で平和に暮らせていけたのに……」


『……悲しい顔をしないで下さい。』




ミナは悲しい顔をしていた火影に向かって、つい口を開いてしまった。




「しかしの……」


『……私はアッチの世界で暮らせて楽しかったです。でも"本当の私"を私は知りたくて、ここに来たんです。だから、自分を攻めないで下さい。お願いします。』




ミナはまっすぐに火影を見ながらそう答えた。

火影は驚きを隠せずにいたが、すぐに優しく微笑んだ。




「そういう優しいところは、今も昔も変わっておらぬな、ミナ。」


『そう、ですか?』


「そうじゃ。お主もそう思うであろう?」




火影は、ミナと共にやってきた青年に向かって言った。

青年は顔を縦に振った。




『それで、本当の私って一体……?』


「まだ言っていなかったのかの?」


「……アイツが主と接触していて、急いでたからな。」


「そうじゃったのか……」




火影は真剣な顔でミナを見た。




「これから話す事は全て事実じゃ。お主の事、そして……



































あの事件の事を……」






次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ