読み物

□するがコールド
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「けほっ、やあ阿良々木先輩、今日も元気そうで、何よりだ。げほっ」

「おう神原、…風邪か?」

「ああ、お恥ずかしい限りだが…この様だ。げほっ」

「おいおい、顔も赤いし咳も随分酷いな。大丈夫なのかよ」

「多少咳も出るが、関節が痛かったり食欲がいつもより少なかったり熱が38度あったりはする程度だ、問題ないぞ」

「駄目だろ!!どう考えてもインフルエンザじゃねえか!!」

「いや、しかし阿良々木先輩。ちょっと不調な時の方が私的にはベストコンディションなのだ」

「火憐ちゃんと同じ!?」


つまり馬鹿だ!!


「しかし神原が風邪か…イメージじゃないな」

「そうだな、馬鹿は風邪を引かないというのが迷信である証明だ」

「いや、体力とか免疫力とかありそうなのになって」

「うむ。確かに私は毎日寒風摩擦を行っているからな、あるだろう」

「寒風摩擦って神原、この雪が数メートルも積もる中でか!?」

「ああ。庭でな」

「そりゃ体冷やすわ!!」

「勿論寒いから終えたらすぐに炬燵に入るぞ?裸のままだがな」

「寒風摩擦の意味ねえ!あと服を着ろ!!ったく…とりあえず周りにうつさねえようにマスクしとけ」

「マスクは苦手なのだが…阿良々木先輩の教えとあらば仕方がない。けほっ、では保健室に貰いに」

「ちょっと待て神原。その状態で保健室なんて行ったら保健室の先生にまでうつしかねない。僕のをやるよ」

「なに!?貰って良いのか!!」

「気にすんなよ。受験生にマスクは必須アイテムだぜ」

スペアもぬかりなく、鞄に入っている

「…っ」

「?、どうした?」

「阿良々木先輩の使用済みマスク!!家に持ち帰って、有り難く使わせて貰うぞ!!」

「そのまま帰って寝てろ!!」




《異常な程、正常》
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