読み物
□まよいラヴ
1ページ/2ページ
*会話のみ
「阿良々木さん、愛と恋の違いについてご存じですか?」
「ん、難しいな。…まあ気持ちの重さの問題なんじゃないか?あとは、愛の方が両思いとか」
「まったく阿良々木さんはロマンチストですねえ。いっそ名前をロマンチスト阿良々木に改名してはいかがですか?」
「今時お笑い芸人でもそんな名前の奴いねえよ!つうか、そんなに下手な解答だったか?」
「そうですね、国語のテストだったら5点問題でオマケの1点が良い所です」
「厳しい!!」
「戦場ヶ原さんや羽川さんの大変さと、阿良々木さんの国語力の無さが犇々と伝わってきますよ」
「そんなにか!?」
「もっと頑張りましょうの判子が必要です」
「………。ちなみに答えはなんなんだ?」
「答えは…そうですね。漢字で書いて見比べてみてください」
「うん?」
愛
恋
「やっぱり解んな…」
「解んないとか言ったらロマンチスト阿良々木を流行らせます」
「……僕の戦場ヶ原に対する気持ちと八九寺に対する気持ち、とか…?」
「…………………ぷっ、あはははは!!」
「笑うな!!」
「、だって!阿良、阿良々木さんってば!あはははは!!まさかのろけられるとは!ていうか私に恋してるって!逮捕されてください!」
「嫌だよ!つうか、笑いすぎだ!」
「ふはっ、はあ。仕方がありませんね、面白かったので答えを教えてあげますよ」
「ったく…」
「愛という漢字には真ん中に心があって、恋には下に心があるでしょう?だから、愛は真心で恋は下心なんですよ」
「おお、成る程。…ん?そう考えると、やっぱり僕は八九寺に恋してるんだな」
「はいい?」
「僕は八九寺に下心を抱いてるぜ?肩車したいとか、火憐ちゃんのぶかぶかなジャージ着て欲しいとか…」
「それは邪心です!!」
「でも下心って隠してる思いだろ。僕をなめちゃいけないぜ八九寺」
「なめてません!阿良々木さんが変態だなんて知っています!」
「そうだ!今日から僕は八九寺の恋人だな!!」
「阿良々木さん話を聞いてください!!っ、きゃー!きゃー!ぎゃあああああああ!!」
《言葉の重みを知った時》
<あとがたり→>