テニプリDream

□彼方に伝えたい想い
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―伝えたい・・・

どうしたら伝わるの・・・?

私は彼方に触れられない・・・―

「名無しさん・・・?」

「どうしたの?不二君・・・」

彼は

私に声をかけてきて

「いや・・・最近元気がないなって」

「そう・・・?」

たしかに

私は最近元気がなくなってきている

とよく言われるようになった。

理由・・・?

そんなの自分でも分からないよ

私が不二君のことが

゛好き"だって

気づいてから・・・



「どうしたの?悩み事があるなら聞くよ?」

と優しく声をかけてくれる。

「ううん、大丈夫だよ」

私は無理に笑顔を作った。

彼は

私が無理に笑顔を作っていることが

分かったのだろう・・・

「ならどうして辛そうな笑顔を作るの・・・?」

やっぱり・・・

分かってたんだね

不二君には嘘をつけないね・・・

「どうして分かったの・・・?」

「僕は君が好きだから」

「えっ・・・・?」

嘘でしょ・・・・不二君が

私のことが好き・・・??

私は

混乱したままで

「ど、どうして私なの・・・?」

「なんでだろうね・・・気づいたら名無しさんのことを目で追っていた」

「・・・・・・・」

「君が好きなんだ・・・人を好きになるのに理由が必要かな?」

私は横に首を振り

「クスッ返事聞かせてくれるかな?」

私は彼のことを見つめ

「私も不二君の事・・・好き・・・」

「ありがとう・・・」

彼は私の額にキスをした。

「〜〜〜!!///」

不意打ちで私は

驚き顔を真っ赤になった。

「真っ赤だよ?」

「不二君がいきなり・・・///」

「クスッ」

私は彼の頬に触れた・・・

―やっと触れられる・・・

やっと伝わった想い・・・―


END
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