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□可哀相な人だべ
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本当に嫌な仕事だよねぇ〜本当に………。
（おめぇさは、愛する女すらも、そうやって平気な顔して殺すだか？）
あの子供の声が、耳から離れない。
答えはYES。そんなこと簡単なコト分かりきってる事だ。
平気な顔でいられるかは、わかんないけどね。
俺は迷わず殺すよ。
それが仕事だからね。
（かわいそうだべ）
可哀想？
何が…？わからないよ…
だってさ、
俺の他に誰があいつを殺るの？
お館様にも、旦那にも、殺らせはしないよ。
俺が殺るんだからね。
俺の手で殺るんだよ…
あいつを殺すのは俺だけだ。
俺を殺すのもあいつだけだ。
そうやって生きてきたんだ。
それが俺の支え。
いや俺の忍びとしての支えなんだ…
（悲しくないべか？）
悲しくなんかないさ。
忍びになったときから、
悲しいっていう感情は捨てたんだ。何も感じないよ。
そう感情のない人形なんだよ…。