□飛行機の音
1ページ/1ページ



英→主




-----------------------


俺にはお前がいてくれなきゃダメなんだ


ぽつり
漏れた言葉は空港にいるお前に届くわけない



「だけど、お前には俺なんて必要じゃなかったんだな、きっと」



お前のために今までやってきたことだって
結局は全部ただの自己満足だったんだ

1人でからまわって
本当に情けないよな




自分の存在意義がわからない

お前に必要とされない俺なんて

もう 消えたって構わない




だけど せめて


最後に


俺の名前を呼んで優しく笑ってくれ

なんて
頼んだっていいよな?





それすらも俺には許されないのかな


冷たい床の上に俺の目から溢れた涙が顎を伝って落ちていった

それがなんだか今の自分をさらに惨めに感じさせるから

気づいたら右手の拳で床を強く殴っていた


ごん
という鈍い音がして痛みが後れてくる


痛い


「ははは、バカみたいだな」

あぁ
何やってんだ俺



わんわん 俺からいなくならないでくれよ

行くなよ



素直に引き留めていたら
何か変わってたのかな
遠くに飛行機の音が聞こえた気がした



さよなら
俺の大切な人
-----------------------

なんだこれ
(゜∇゜;)



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ