恋を奏でる季節
□03
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「それでは甘木さん、貴女はフラスコ計画に参加してくださるんですね?」
「ええ。私でよければ、フラスコ計画に協力させていただきます」
「心強い!貴女の異常性は“異常”ですからね」
「そこまでじゃないと思いますけど……」
私は結局、フラスコ計画に参加することにした。
出された条件はいいものばかりだし、私には目的がある。それを達成するには、フラスコ計画に順次するのは損をする訳では無いし、むしろ得だ。
「では、早速行きましょうか。甘木さん」
「え、どこに?」
「時計台地下にです」
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「うっわぁ……、お金がかかってるなぁ」
私は理事長の誘いを断って、1人で地下研究施設に来た。ちなみに「拒絶の扉」とやらは先ほどあっさりと抜けた。
「で、地下一階が迷路か。迷った……」
そう、私はただいま絶賛迷子中。広大な迷路の中で迷わないほうがおかしいと思うけど、一応。
「んー……ま、“第六感(シックスセンス)”で余裕だよね、うん」
私の22つの中の異常性の1つ、“第六感(シックスセンス)”は直感でその場の状態や状況を理解する異常(タイプ)だ。こんな時には持ってこい!
「よし、じゃあ出発…「トレビアン!やるじゃないか、お前」
……えっ!?」
いつの間にか背後には、筋肉隆々の逞しい高校生とは思えない男の人がいた。
続く
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次回に続きます!
いつになったら宗像は出てくるんでしょうかね(笑)
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