エーデルワイス
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「セラータってさ、何か特技無いの?」
「どうしたのマーモン、藪から棒に」
「気になっただけさ」
「ふぅん…特技かぁ」
マーモンを膝の上に乗せて、思案するセラータ。その内「あ」と声をもらすと、ニコニコ笑いながらマーモンに答えた。
「ハッキンg……情報収集が得意だよ」
「ハッキングって言おうとしたでしょ。情報収集が得意って、かなりの武器だね」
「そう?あまり使わないけど…」
「(じゃあ何で知っていたんだろう…)」
セラータの話によると、昔受けた依頼の際に覚えたらしい。
マーモンは感心しながら(すごいな…)と感じていた。
「じゃあ、報告書とか資料作りや後始末とかは?」
「けっこう得意だよ?……ベルのを手伝ったことあるし」
「………ベル……」
呆れた、というかのようにマーモンは溜め息をもらした。仮にも後輩である彼女に後始末やら始末書やらをやらせたりするか?
最近スクアーロが「ベルが始末書や報告書を提出するようになっあぜぇ」と言っていたが、まさかセラータにやらせていたとは……。
きっとセラータは、文句1つ言わずにやるだろう。
まだ付き合い、というほど付き合っているわけでは無いが、マーモンには分かった。
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