エーデルワイス
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「歓迎会?」
「そうよ!せっかく2人目の女の子の幹部が来たんだからお祝いしなくちゃ♪」
「ゔお゙ぉい!2人目じゃねぇ゙!!!!1人目だろうがぁ!」
「あら嫌だわ、スクアーロったら。私は立派な女の子よぉ?」
「百万歩譲ってもただのオカマだぁ゙あ゙!!」
スクアーロの怒鳴り声が屋敷中に響き渡った。
歓迎会、といってもセラータがヴァリアーにやって来たのは昨日の話である。
しかし、昨日はセラータがヴァリアーにやって来た時間が遅かったこともあり挨拶と自己紹介程度で終わったのだった。
そこで今日、セラータの歓迎会をしよう!ということになったらしい。
「あと、よく分からないんだけど……今から1人1つずつ食材を持ってきなさいって」
「誰がですか?」
「ボスよ♪」
「よし、貯金をはたいて最高級のラム肉を……」
「いいのよ!?そんな高い物じゃなくって!!!!普通の物でいいんだから!鍋なんだし!」
「……鍋?」
訝しげに首を傾げるセラータに、ルッスーリアが説明した。
「……なるほど、ジャッポーネの料理なんですね」
「ええ。今回は皆が持ってきた色んな食材を入れて食べるらしいわよ。『闇鍋』って言うんですって」
「わ、楽しみ。早く行きましょう」
セラータは早歩きでルッスーリアと食堂に向かった。