恋の嵐がやってくる
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「ふふふふー♪」
私は、昨日のデートで形くんから貰ったイヤリングを眺めていた。
真弓はかなり…いやものすっごく、しつこく昨日のデートについて聞きたがっていた。
──コンコン、
「嘉穂、居る?」
「はーい、居るよ」
「入ってもいいかしら?」
「いいよ」
私の部屋のドアをノックして、入ってきたのはお母さんだった。
「ん?どうしたの、お母さん。深刻そうな顔して。何かあったの?」
「……急な話で悪いんだけどね、────」
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「…………」
「…………ねぇ、嘉穂。どうしたの?辛気臭い顔して……朝からずうっと、そんなんじゃん」
「あ、う……うん」
「話せたら、いつでも話してね。話なら聞けるし」
「……ありがと」
無理矢理聞こうとしないでくれた真弓には、本当に感謝だよ……。
でも、どうしよう……。
言おうかな……やっぱりやめようかな……。
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