恋の嵐がやってくる
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――パシャッ、
――パシャッ、パシャッパシャッ……。
「うひゃあ、凄いなーこのカメラ。撮りやすい」
「そうなの?僕、あまり分からないけど」
「℃♀●〒⊂∠√‡¶∵∧↓↑*&ΑΚΔ!!?」
「ごめん、驚かせて」
私の人外な叫び声も華麗にスルーした宗像くん。
驚いてないのか、敢えてスルーしたのか。
……少し気になるような、ならないような……。
「嘉穂さん、カメラ好きなんだね」
「うん!そうだよー……て宗像くん。君、今何て言ったの?」
「カメラ、好きなんだね」
「違う違う。その前」
「ごめん、驚かせて」
……わざとなの?
天然なの?宗像くん…。
「……あ、名前で読んじゃダメだった?」
「え、ううん!そんなこと無いよ」
「ありがとう」
隣にストンと座り込んだ宗像くんは、こちらをジッと見ていた。
……顔に何か付いてるのかな?
「宗像くん、どうしたの?顔に何か付いてるのかな、私」
「!!……い、いや…付いてないよ。大丈夫」
「??」
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