空と雲と雨と
□第二話
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「私の特技って何なんだろう…?」
「唐突にどうしたんですかィ、桜衣。あ、そうか遂に頭沸いたんですねィ」
「沖田隊長って私のこと嫌いなんですか地味に傷つきますよ」
「冗談でさァ」
いや、冗談には見えないですから。…と桜衣は言いたかったが、敢えて言わないことにした。
後々怖いことになるからである。
「でも、気になるですよ。だってザッキーだってバドミントン得意だし。あんな地味なのに」
「土方さんは女をたぶらかすの得意ですからねィ」
「あはははは、そうですね!」
「お前ら一体何なの?人を傷つけるのそんなに楽しいのか」
「あ、土方さん」
「土方じゃねーですかィ」
「呼び捨てにしてんじゃねーよ総悟!!…で、何の話してんだお前ら」
「桜衣の頭が遂に沸いたかどうかでさァ」
「…私、沖田隊長に何かしたんですかね…」
「泣くな、桜衣。基本総悟はあーいう奴なんだ気にしたら負けだ」
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