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□鬼灯色の感情
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「ねえなまえちゃん、俺の髪切ってくれないかな?」
「え…私美容師じゃないよ?」
「大丈夫!なまえちゃんに切ってほしいんだ!」
「もう…失敗しても知らないよ?」
「ありがとー」
*********
「どれくらい切るの?」
「このポニーテールをがっつりと」
「…いいの?綺麗なのに」
「うん、気分一新したいんだ」
「何?失恋でもしたー?」
「ハハ、大当たり!その娘結婚するんだ!」
「そっかー…」
「だから、バッサリとお願い!」
「おう、任せろ!」
*********
「はい、終わったよー
一応整えたけど、やっぱり少し変かもよー?」
「ううん!全然素敵だよ!」
「なんかショートの慶次って見慣れないけどかっこいいよ」
「へへ、ありがと」
「どういたしましてー」
「あ、それとね
結婚おめでとう、なまえちゃん」
鬼灯色の感情
(どうか、君の手で断ち切って)
慶次はいつも片想いをさせてしまう
(120327)