ハリーポッター
□00;プロローグ
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私はいたって普通の高校生。
名前はニナ・アンソニー。
日本とイギリスのハーフだ。最近ハリー・ポッターにはまっちゃっている。今日も最終巻を読み終わったばかりだ
…ああ、終わっちゃった。何かむなしくなって涙が出てきた。
ガチャ。
「ナニ泣いてんの。」
おかーさんが入ってきた。
「勝手に入ってこないでよ。いま人が感動してんだから。」
とハリー・ポッターの背表紙を見せる。
「まだそんなくだらない本読んでるの?そんな時間があるならお使いに行ってきてちょうだい。」
「くだらなくなんかないもん!」
そういって家を飛び出す。
おかーさんはいつもそうだ。そもそも本当のお母さんじゃない。
お母さんとイギリス人のお父さんは事故にあって死んだ。
残されたのは私だけ。あの人の事を“お母さん”ではなく“おかーさん”と呼ぶのはそんな私のひそかな抵抗だ。
ああ、
私も早くお母さんたちのもとに行きたい…。
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