*もしも皆が同じ学校だったら*
□ホラーにもってこい
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ギュ
『あ、あの…』
黒子は背後から抱きしめて耳元で話しかけた。
黒「どうしたんですか?」
どうしたじゃなくて…
耳から全身に振動が伝わっていく気がしてぞくぞくする。恥ずかしい。
黒「仕方ないのでこうやって見てあげますよ」
『なんで上から?』
黒子はパウリの質問を無視して再び再生ボタンを押した。
背中から伝わる体温で安心してしまう。
…黒子のくせに。
恥ずかしいけど振り払うのもアレなのでパウリはおとなしくしていた。
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『ああああ無理っじゃないけどいややっぱ無理ちょっ待って待って待って待って!えお風呂場とかやめてよ今日1人で入れないじゃん!』
黒「一緒に入りたいんですか?大胆ですね」
『言ってないから!!』
とは言いつつ一瞬一緒にお風呂に入る黒子を想像して少し照れた。
そして自分に呆れた。
黒「大丈夫です。
ボクがついてますから」
腕の力を強めながら耳元でささやく黒子に不覚にもドキッとした。
『………//』
くすっと笑う声が聞こえて何も言い返せない。
こうして二時間弱のホラー映画は終了した。
(火「昨日はどうだったんだ?」)
(『心臓に悪かったよ…色々と』)
(火「(強制されなくてよかった…!)」)
(黒「(楽しかったですよ、パウリさん。)
(火神くんには、渡しません。)」)