*もしも皆が同じ学校だったら*
□バカでも風邪はひく
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お手洗いに行って、改めて広い家だなぁと思う。
仮に家族で暮らすにも広すぎるのにましてや一人暮らしなんて。
寝室に戻ると火神が布団を肩までかけてしんどそうにしていた。
火「今日はその…ありがとな…
だから、帰っていいぜ?」
『いや…火神はさ、寂しくないの?』
火「は?」
『こんな広い家で毎日一人でしょ?』
火「もう慣れたから別に…
それにお前らがよく邪魔しにくるしな」
『ふーん、そっかー…』
火「…なんだよ」
『なんでもないけど』
……………
気まずい空気になってしまった。
私のせいだけど。
…そろそろおいとましようかな。
『じゃあそろそろ帰るわ。
お大事に』
火「…ちょっと待ってくれ」
ぐいと腕が引っ張られた。