*もしも皆が同じ学校だったら*

□火神家で勉強会
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”では、お昼過ぎに火神くんちに集合しましょう”


ベッドでくつろぎながら黒子からのメールに返信する。
ケータイを投げ出して布団にもぐり込んだ瞬間、電話の着信音が鳴った。


『誰から…?』


画面には”緑間真太郎”の文字。
緑間から電話なんて、一体何の用だろう。


『もしもし?』

高「あっもしもしパウリちゃん?真ちゃんの代理でかけた高尾でーす!」

『…なんで高尾?』


疑問に思っていると電話の向こうから「やめるのだよ!」と怒っている(?)緑間の声が聞こえた。


高「ままっ!本題入ると、明日空いてるから真ちゃんがパウリちゃんと遊びたいんだってさ!」

『…は?』


突然のお誘いに唖然としている間にも、緑間と高尾の攻防は続いていた。


緑「もういい…高尾、代われ!
…もしもし、私、そういう事なのだよ」

『そういう事なのだよって…なんか、珍しいね、緑間が遊びたいとか…』

緑「…駄目か?」


高尾が爆笑する声の後に鈍い音と悲鳴が聞こえた。
…殴ったのかな。

それにしても緑間と遊ぶって何なの?
ていうか異性と1on1は正直慣れないから!免疫なさすぎて!


『駄目じゃないし嬉しいんだけどさ、明日黒子と火神と勉強会するんだー』

緑「なん…だと…?」


沈黙。え。


『おーい?』

緑「ヤツらと勉強会など、全く、人事選びがなってないのだよ。
オレも参加させてもらう」

『え』


ちょっ、真ちゃんマジ最高wwと高尾の声が聞こえた。
まぁ緑間頭いいし、いい…かな…?


駅前で待ち合わせる約束をして電話を切った。


”緑間も参加する事になったけどいいよね?”


黒子と火神にメールを送ったらソッコーで反論の返信が来たのでどうにか丸め込んで事なきを得たのだった。

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