*もしも皆が同じ学校だったら*

□イケメンの過去
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※黄瀬と仲良くなる前(?)の話



『(わー…)』


学校帰りに文房具を買うために寄り道しただけなのに、見てしまった。

女の子の人だかり、黄色い歓声…
そこには雑誌の撮影中のモデル、もといクラスメートの黄瀬涼太がいた。


ファンが多い理由は明白。
イケメン、背が高い、イケメン、サッカー部、イケメン…。


…私が黄瀬を知ったのは黒子繋がり。
話してみると、黒子から毒吐かれまくってるわ、周りにいじり倒されてるわでかわいそうな人なんだなという認識になった。
実はワンコ属性だし。


だから撮影中のキリッとした顔は見慣れないものだった。


『(モデルは伊達じゃないんだなー)』


遠巻きに少し見とれていると、撮影が終わったらしく、今度はファンの子達にサインを書くのに追われていた。


そろそろ文房具を買いに行くか、と本来の目的を思い出した時、黄瀬と目が合った。

…気がした?
…いや、


黄「おーいパウリっちーー!!」


その時の私はイケメンに追いかけられてるという事よりもファンの子からの怖い目の事しか考えられなかった。


瞬間的にバッと足を切り返すと 私は ダッシュでデパートの中へ駆け込んだ。
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