*もしも皆が同じ学校だったら*
□火神家で勉強会
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『あーーー!!もうすぐ期末だー!あー憂鬱…やる気しない…』
部活帰りの火神と黒子とマジバに寄っておしゃべり。
テスト前なんだけどね、現実逃避したいから…
火「そんなんいつもの事だろ?」
目の前で山積みのバーガーをものすごい勢いで食べる火神が口をモゴモゴさせて喋った。
『だからこそ憂鬱になるんだよ…いくら反省しても結局直前ダッシュになる自分が嫌だよ…』
頭を抱えてうなってるパウリの隣で上品にバニラシェイクを飲む黒子が口を開いた。
黒「それなら明日ボクんちで勉強しませんか?部活もありませんし、丁度親も飲みで帰ってきませんから」
パウリの心臓が一瞬止まったのと、火神がむせたのは同時だった。
意味深なお誘いにしか捉えられないのは私のせいかな…?
いやいや真面目に考えよう。
黒子は天使のような微笑みでこっち見てるし。
下手に意識するとこっちがやられてしまう。
火「パウリ、オレんち来いよ!
オレんちなら…えーっと…なんつーか…あっ晩飯作ってやるから!!」
黒「何言ってるんですか。火神くんが何教えられるって言」
『火神のご飯食べたい!!火神んちで勉強会しよ黒子!』
危なかった。黒子の家に私だけで行ったら意識しすぎてどうにかなりそうだし、火神のごはん美味しいし。
黒「…仕方ないですね」
黒子の発言を心に止めないようにして、マジバを後にした。