転校生
□斎藤先輩と千鶴
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あの日から数日たった。
総司は毎日毎日、名無しさんと登校…昼休み・下校まで一緒だ。
名無しさんは千鶴と帰りたいと、最後まで部活を見学していく。
総司はそれを良いことに、一緒に帰る…。
「はぁぁ…」
「斎藤先輩?」
「あぁ…千鶴か」
「どうしたんですか?」
「…わからぬ」
「えっ?」
「…なぜか…名無しさんと総司を見ていると…いや何でもない」
「……………斎藤先輩…名無しさんちゃんの事好きなんですか?」
「なっ何故そんなことを!!」
体育館に響く斎藤先輩の声。今は部活の休憩中…
「「((誰もいなくて助かった))」」
「斎藤先輩はあたしと沖田先輩が、手繋いでいたらどぉ思います?」
「………仲が良い」
「じゃあ名無しさんちゃんが沖た「総司が無理矢理繋いだに決まっている!!」
「……すまぬ」
「いえ…」
「名無しさんちゃん沖田先輩の事…」
「(総司の事…)」
「近所の野良猫みたいって言ってました」
「そうか野良ね…野良猫!?」
「はい。斎藤先輩…告白するなら今です!!」
「なにゆ「沖田先輩にとられちゃいますよ!!」
斎藤先輩は顔を真っ赤にして黙りこんだ。