読み切り〜壱〜

□王子は団子好き
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「にゃぁぁぁぁぁぁ」

『…』


目の前に猫…。翡翠色の瞳に、明るい茶の毛並み…。


『…………なんか誰かに…』

「にゃぁぁ…(グゥ)…」

『腹へってんのか猫?』



ガサゴソガサゴソ



『………団子しかねーや』

「にゃっ」

『…………喰う?』



パクッ…モグモグ



『…猫の癖に…喰い方が上品だな…』














『………………んー王子っぺーな(笑)』


「にゃっ」と首を傾げる猫。


『お前今日から、王子でもいいか?』

「にゃぁぁぁ」



スリスリスリ



『(可愛い…)』

『………またな王子。学校遅刻だけど…行かねーと(笑)』















「名無しさんちゃーんお昼だよ?」

『…………』

「名無しさんちゃん?」


首を傾げる総司『あっ…』と名無しさんは声を上げた。


「どぉしたの?」

『いや…何でもない』



スタスタスタスタスタ



「あっ待ってよ名無しさんちゃん!!」

『(王子は…………総司に似てたんだ(笑))』

「…??」


わけのわからない総司でした。

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