読み切り〜壱〜

□トリップしたあたしの1日
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『暇だ…』


洗濯も掃除も終ってしまい縁側でぼーっとしていた。
ひょんな事からトリップし、今は新撰組の所でお世話になっている。


「おい!!名無しさん!!茶!!」

『うぃー』

「はい!!だろはい!!」

『はいはい』

「てぇんめ!!」



ゴツン!!



『いでっ』今あたしを殴ったのは、新撰組副長の土方歳三…。偉い人らしいよ。


『お茶ですよー』

「ん。わりぃ」


意外と優しいんです。たぶん。


『ねー土方さん』

「あぁ?」

『それ字?』

「………はぁ?」

『そのくにょくにょ』

「字以外になんだってぇんだよ!!」

『怒鳴んないでよ』

「てめぇが馬鹿な事言ってるからだ」



ドサッ



「おい」

『ん?』

「なんでてめぇが、俺んとこで大の字に寝てやがる!!」

『…土方さんの部屋は、あたしの部屋だから』

「…は?(ピキッ)」

『いいよじゃぁ総司くんとこ行くから』

「こら待て」

『なんだよもー』

「…………ろ」

『はい?』

『もっかいいっ「ここに居ろって言ってんだよ!!」

『わかったよ声でかい』

「なっ!!…もういい」















『ねー土方さん…』

「なんだ」

『ちゅーしよ』

「はっ?」

『ちゅーだよちゅー接吻』

「何でだよ」

『土方さん好きだから』



チュッ















『なんでデコなのさ』

「てめぇみたいなガキ、デコで充分だ」

『もっかい』


ギュゥ
「嫌だ」

『恥ずかしいの?』

「…」



チュッ















ガタンッ!!
「もっ申し訳ございません!!副長!!」

「さっ…斎藤!!おい!!ま…」

『みられたった☆』

「みられたった☆じゃねーよ!!」

『いいじゃん別に』

「良かねーよ…」

『…ちゅーは駄目なのに、お尻触るのは良いの?』

「………………」

『セクハラー』

「…せくはらってなんだよ」


ひょんな事からトリップし、今は新撰組で土方さんをお世話している。

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