短編用

□そんなあの子が可愛くて
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「ナマエちゃん!」


「ひゃわっ?!って臨也さん!!」


いきなり後ろから抱きついた青年は満足そうに笑っていた


「ん。今日もいい反応だね…ごちそうさん♪」


「何がごちそうさんですかっ!ここは学校で私は学生…しかも今は放課後なんですよ!!?」


そう、今は放課後の学校…つまり周りにはたくさんの生徒…


「皆が見てるじゃないですかっ!!!」


周りからは生徒の視線


は、恥ずかしすぎるっ!!


「そんなのいいじゃない。見せつけちゃえば?」


「何をですか?!てか、まじで離れてください!鬱陶しいです!!」


ニタニタ笑いながらくっついたままの臨也さん
正直その顔がかなり本当にウザったい…


「ウザいとか失礼だなぁ」


「ならやめてください」


「これも愛情表現」


「何が愛情表現ですか。人間なら誰でもLOVEなくせに!!」


「それは否定できないね。でもナマエだk…」


「まーさーおーみー!!」


「ちょ、話は最後まで聞こう」


臨也さんは何かを言いかけだが…そんなことは知ったこっちゃない!
これ以上くっつかれると周りに勘違いされるし……


「ヘルプミィイイイイイイイイイイイッ!!!!」


私がもたない!


「どうしたナマエ…って!うわ、出たっ!」


呼べばすぐにとんできてくれる正臣…
毎回思うんだけど凄い聴力だよね、うん。


「出たって…人を虫みたいに」


「虫でしょ?」


正臣の発言に対し『虐め、よくないなぁ』と言いながらサッと私を解放する臨也さん


「大丈夫かナマエ?」


「うん。ありがとう正臣…何もしてくれてないけど」


「そんなこと言っちゃう?!」


正臣の反応に笑う私。
そんな私を、臨也さんはいかにもつまらないといった感じで見ていた


「俺の前でイチャつくなんて…いい度胸だね」


「別にイチャついてませんよ」


睨み合う正臣と臨也さん
どうでもいいけど私を間に挟むのはやめていただきたい


「ま、いいや。そろそろ飽きちゃったし…俺はもう帰るよ」


「いや、もう来ないでください。私の為に、二度と」


「そんな冷たいナマエもすk…」


「行こうか正臣」


「お、おう」


「またっ?!」


本日二度目のスルーを決め込み私はさっさと正臣と一緒に学校をあとにした


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