短編用

□S式誕生日
1ページ/2ページ


やぁ、皆こんにちは。
俺は情報屋…折原臨也
好きなものは人間で嫌いなものはシズちゃん
誕生日は5月4日…そう、5月4日、つまり今日なんだよ
だから今日は俺にとって幸せな日になるはずなんだ
…いや、幸せだけじゃないか…無駄に1歳分の歳をとるんだから
そこのところ永遠の23歳である俺には関係ないけどね、ここ重要


「誕生日おめでとうございます…臨也さん」


まぁ、歳をとるとらないは置いといて
可愛い子に祝われるのは嬉しいよね。俺だって男だし…
現に今だって俺の目の前には可愛い子がケーキが入っているであろう箱を持ってモジモジしている


「ありがとうナマエ…それ、ケーキ?」


その女の子はナマエ。
俺の気まぐれでとあるストーカー男子から助けてあげた
その時から彼女は俺に懐いてくれてさ
人間って単純だよね。まぁ、そこが面白いんだけど


「はい、これ…臨也さんの為に作ったんです…」


実に女の子らしくていいと思うよ?
普通に可愛い


「このケーキを……」


ここまでは、ね


「このケーキを……




















貴方の顔面にぶっ放していいですか?」


「……はぁ」


ほら…コレだ


「今日は俺の誕生日、だよね?」


「はい」


「で、君は俺を祝いに来たんだよね?」


「当たり前じゃないですか」


「なのにその行動はおかしくないかい?」


「祝うなら、皆が楽しい方がいいじゃないですか♪」


いやいやいやいや!


「それって、君しか楽しんでないよね?」


「あとで写メを送って紀田くんや静雄さんと共有し楽しみます。あ、静雄さんに至っては自分の携帯を破損しかねないので直接見せますが…」


「それって肖像権侵害だよ?」


「そうでしょうが臨也さんに肖像権なんて権利がちゃんとあるとでも?」


「君は俺をなんだと思ってんの?人外かなにか?」


「冗談ですよ。なに本気にしてるんですか?」


そういってケーキを構えるナマエ


「やめない?部屋汚れちゃうんだけど…」


「なら避けなきゃいいじゃないですか。すべてをその整った綺麗な顔で受け止めて下さい」


「言ってることがめちゃくちゃすぎるんだけd…」


「はい、いきますよ!さーん、にー、いちっ!!!」


思い切り振りかぶるナマエ
俺は思わず目を閉じた


.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ