短編用

□天使と悪魔
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「…残念でしたねイルカ先生」


「なんの話ですかカカシさん」


お互いに微笑み合っているが、その笑みは黒い


「ナマエを誘えなかったことですよ」


「人の恋路を邪魔しておいて…よく言えますね…カカシさんも気をつけないと、あんまり意地悪するとナマエに嫌われますよ?」


「いやぁ〜オレはイルカ先生と違って兎に角優しくしてればいいなんて甘い考えは持ってないんでね〜」


お互いに顔がひきつっている


「ナマエを見てると優しくしたくなるんですよ」


「考え方が単純だネ〜イルカ先生は…意地悪な面と優しい面のギャップがある方が落とせますよ?」


「彼女に意地悪するくらいなら自害した方がマシです」


「大げさだね〜」


「貴方より愛がありますから」


「ま、オレもそのくらいの心意気ありますがね…」


「………」


「………」


2人の間に火花が散る


そうだ、さっきの会話から分かるように…
この2人はナマエに好意を寄せている
しかし、ナマエはその事に気付いていない…


「ま、オレは明日ナマエとデートですからこの辺で…」


「そうですか…ただの先輩と後輩の食事を楽しんで下さいね」


"ただの"って結構気になるんだけど…ま、イルカ先生のことだから…悪気は無い
天然なんだろう、だが天然なら尚更


「イルカ先生……」


「はい?」


「アナタいい性格してますネ」


「は、はぁ…ありがとうございます…ι」


質が悪い


――――――――
―――――

次の日、カカシとナマエはラーメンを食べ、商店街を歩いていた


「は、はたけ上忍…なんかすみません…ι奢って貰っちゃって…」


「ん?別に…でも、ま!結構高かったケドね〜」


「す、すみません!!」


顔を真っ青にして慌てるナマエ
彼女のその一つ一つの仕草が堪らなく愛しく思う


「冗談だヨ!ま、単にオレが好きな女に奢りたいってだ…「今度お礼としてご馳走します!!!」……へ?」


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