短編用

□夕焼けオレンジ
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―――――

次の日の朝
ナマエとサスケが付き合い始めたという噂を聞いた


「やっぱりな…」


オレのよみ通りだな

まだ消えないモヤモヤな気持ち
いつになったら消えてくれるんだ…


「チッ…タイミング悪いなオレ…めんどくせ」


そんなオレの前にはサスケと













ナマエがいた


「シカマルくん!!」


そんな時だ、彼女がこっちに向かって走ってきた
そのせいでナマエとサスケはオレが居ることに気付いた


「シカマルじゃねぇか」


「奈良くん、彼女ちゃんおはよう」


「おはようミョウジさん」


「……ん」


4人の間に沈黙が続く

この空気めんどくせー


「そろそろ行くかナマエ」


「…!!?」


「うん、行こうか…サスケくん」


サスケが…
今までナマエの事を名字で呼んでいたのに
この一言で2人が付き合ってることに確信した
歩いていく2人をじっと見ていると彼女がオレの制服の裾を引っ張った


「…どうしたんだ?」


「シカマルくん…ううん、何でもない行こうか?」


「あぁ…」


もうすぐ授業か
いつにも増してやる気がしない


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―――――

「あれは…」


ナマエがたくさんの資料を持って階段を降りてきた


「きゃっ!!?」


「!?」


危ないっ!あのまんまじゃ落ちちまう!!


ガシッ


「!!?」


ナマエの手をとったのは、オレじゃなくてサスケだった


「あ、ありがとうサスケくん…あと奈良くんも」


「は?何で」


「助けてくれようとしたんでしょ?」


でも、結局助けたのはサスケの奴じゃねーか


「じゃあ、私職員室に用があるから行くね」


「待てよ、そのまんまじゃまた転けるだろ…ハァ、めんどくせ」


落とした資料を拾いフラフラと歩き出したナマエをシカマルは止めた


「サスケに持って貰えよ…彼氏、なんだろ?」


シカマルはそれだけ言うとさっさと行ってしまった


「そうだよね」


一瞬期待しちゃった自分が馬鹿みたい


「ナマエ」


「大丈夫」


「……。」


「1人で行くから」


ナマエはどこか寂しそうに資料を職員室まで運んで行った


グッ


サスケは自分の拳に力を込めた


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