短編用

□夕焼けオレンジ
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※この作品は「放課後オレンジ」の続編となっています
「放課後オレンジ」を読まれていない方は先にそちらを読むことをお勧めします。

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―――――

「……あ」


「よぅ…ミョウジ」


「おはよう、奈良くん」


朝の下駄箱
シカマルに出会った
やはり、もうナマエとは読んではくれない
だから私も『奈良くん』と呼ぶことにした

開いたまま塞がらない私達の溝
苦しい、こんなことなら――


「言わなきゃ良かったかなぁ」


「何をだ?」


「…っ!?」


声のする方をみるとそこには


「………サスケくん」


サスケが立っていた


「どうしたんだミョウジ」


「いや、何でもないよ!!」


アハハと笑ってみせるナマエ
そんなナマエの頬にサスケは優しく触れた


「我慢すんなよ、アンタ泣きそうな顔してるぜ?」


「あ………」


サスケくんの手、あったかいな
何だか…安心する


『めんどくせーから我慢すんなよ、お前泣きそうな顔してるぞ?』


昔、シカマルもこうやって慰めてくれたっけ


シカマル


気付けば私は泣いていた
そんな私をサスケくんは、まるで子供をあやすかの様に
頭をポンポンと優しく叩いてくれた


――――――――
―――――

昼休み、私はサスケくんに事情を話すために屋上に呼んだ
そして、なぜ今朝泣いてしまったのか全てを話した


「そうだったのか」


「…うん」


「オレじゃダメか…?」


「え…?」


今、なんて…


「好きだ…ミョウジ」


――――――――
―――――

《シカマルside》

聞くつもりなんてなかった


『好きだ…ミョウジ』


まさか、あのサスケがナマエなんかを好きになるなんてな


ナマエの事だ
すんなりオッケーするかと思いきや


『少し…考えさせて、まだ気持ちの整理がつかないの…』


ナマエは断った
いや、悩んでいるのか
けど、あの様子じゃアイツらが付き合うのはすぐだろう


「シカマルくん?どうしたの?全然食べてないよ?」


「あ?……あぁ」


何を考えてるんだ?
オレには彼女がいるアイツらのことなんて知るか


「彼女」


「なに?……んっ//」


なんだか…心がモヤモヤして
オレは思わず彼女にキスをした
彼女の事は好きだ…誰よりも
なのに何なんだ?
このモヤモヤした気持ちは……


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