短編用

□君だけ授業
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「ん〜じゃあ次のページ開けてちょーだい」


私が通っている木ノ葉塾
やる気なさそうに授業してるのは数学担当のカカシ先生


「今日もカカシ先生かっこいいね!ナマエ」


「うん!あの黒ぶち眼鏡が特にいいよね♪」


若くてイケメンなカカシ先生は人気があって好意をよせている生徒は多い
そんな彼は私の恋人でもある


だけど


「こら、ミョウジ何おしゃべりしてんのよ…お前居残りネ」


「えぇっ!!何でですか!?彼女だって喋ってたじゃないですか!」


「お前、今回の小テストも赤点ギリギリ…このまんまじゃヤバイでしょ?彼女はお前とは違って優秀だから居残りする必要はなーいの」


「うっ…はい」


私には厳しい


――――――――
―――――

「…ハァ」


授業が終わった
帰り支度をする皆…だけど私は帰れない


「よかったじゃないナマエ、彼氏と2人っきりの居残りなんて羨ましい♪じゃ、また明日学校でね」


「はは…ιうん、じゃあね彼女」


『ラブラブ〜』なんて言いながら帰る彼女
アナタは何も分かってらっしゃいません…だって


「じゃ、この問題からね」


全然甘い雰囲気に何かならないから!!


「…ι」


「何?わかんないの?」


「はい」


「ここはね、αを代入して…」


カカシ先生は私のことをどう思ってんだろう
先生は真面目で平日はいつも勉強してて、会えるのはたまにある休日か塾の時だけ…
デートだって付き合い始めた頃に一回行っただけ


「聞いてる?ミョウジ」


「何で?」


「………!?」


ナマエは泣いていた


「ミョウジどうしたの?どこか痛いの…「何でナマエって呼んでくれないの?先生にとって私って何?彼女じゃないの?」…。」


ナマエの言葉にハァと溜息をつくカカシ


「あのネ……今は塾でオレとお前は教師と生徒……教師が生徒を名前で呼ぶのはおかしいでしょーよ…」


「今は2人っきりだよ」


「それでもお前勉強中でしょ?点数だってギリギリなんだから」


「だったら別に私だけを居残りにしなくたっていいじゃない!他にも赤点取ってる子はいるんだよ!?」


「ハァ…他の子はいいから早く問題を解いちゃいなさいヨ…ナマエ?」


「……///わ、分かった」


ずるいよ…
こんな時だけ下の名前呼んで…
反論できないじゃん


.
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