短編用
□欲しいもの
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「ふん♪ふん♪ふーん♪」
今日は大切な幼なじみ
我愛羅の誕生日だ♪
「早くいこ!」
そう思ったがナマエはピタリと立ち止まった
「そういえば、我愛羅って何が欲しいんだろう…?」
考えたことも無かった
「だって我愛羅って欲しいもの言わないしな〜」
我愛羅は物欲がないっていうかなんというか
ん〜、我愛羅との約束の時間までまだ二時間はあるし……
「よし!今からプレゼントを考えよう!」
そう言ってナマエは商店街に向かって行った
――――――――
―――――
ナマエは商店街で色んな店を回った
まずはぬいぐるみ…
「いやいや、いくら我愛羅が可愛いからってこれはないかι」
甘味屋さん…
「んー…我愛羅ってマロングラッセや羊羹苦手だしな〜」
ゲーム屋さん…
「我愛羅って、機械オンチっぽいから無理だね」
中々決まらない!
「どーしよ…ι」
ナマエが悩んでいる時
ある1つの店が目にはいった
「あ!あの店!!そうだ♪あれにしよう!」
そしてあるものを買ったナマエは嬉しげに我愛羅の家に向かった
――――――――
―――――
「我愛羅おまたせー♪」
そう言って走ってくるオレの幼なじみ
人を殺すことが生き甲斐だったオレが唯一愛した女
「大丈夫だ。オレも今きた」
そう言うと『よかった』と笑う彼女
「あのね、我愛羅にあげたいものがあるの…」
頬を紅く染める彼女
「…っ///(き…期待してもいいのだろうか)」
「これ、我愛羅への誕生日プレゼントなの!」
そう言って彼女が出したのは
「これは…?」
彼女が差し出したもの
それは……
サボテンだった…
「サ…サボテンか?」
「うん!だって我愛羅ってサボテン栽培が趣味でしょ?だから…」
ちょっと期待したのが恥ずかしい
だが嬉しそうな彼女をみてオレも嬉しくなった
ナマエ…
お前はこれを選ぶ時、どんな気持ちで選んだんだ?
気付けばオレはナマエを抱き締めていた
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