短編用

□会い、哀、愛。
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ダラーズ初集会に加え優秀な秘書とデュラハンの首を手に入れた男、折原臨也は今にもスキップをしそうな軽い足取りでマンションへと帰宅していた


「やっぱり人間は素晴らしい!こんなにも面白い事が立て続けに起こるなんてね!」


そう呟いた臨也の視界にある影が映りこんだ


「………ふぅ」


マンションの…しかも自分の部屋の前で溜息をつく女


「やっぱりまだ帰って…」
「どちらさま?」


後ろから話し掛けると肩をビクッと震わす彼女


「あのさ…そこ、俺の部屋なんだよねぇ君、信者でもなさそうだし…何?俺になんか用があるわけ?仕事の依頼?それとも俺に復讐したいとかそういう下らないことだったりもするのかな?」


臨也はクツクツと笑った


「…………」


が、その女は臨也を見て嬉しそうに笑った
こんな反応をするとは臨也も予想外だった


「臨也!やっぱり臨也だ!!」


久しぶり!と笑う彼女…








誰だ?

まったく思い出せなかった


「あのさ…君………誰?」


「は?」


臨也の言葉にきょとんとする彼女


「臨也…何言って……」


「もしかしてさ君ってストーカーか何かかな?悪いけど帰ってもらえる?俺は君みたいな暇人なんかと違って忙しいから…じゃ!」


それだけ言うと臨也はさっさと部屋に入り鍵をしめた


「…………」


暫くすると扉の向こう側から女の気配が消えた
諦めて帰ったのだろう


「あら、どうかしたの?」


「いやね…ストーカーっぽい子がいたんだよね」


「…気のせいじゃないの?貴方にストーカーだなんて」


「ははっ!気のせいであってほしいよねぇ…ほんと」


臨也はコートを脱ぎ、ソファーに腰をかけた


「……さっきの子はなんだったんだろうねぇ」


正直、彼女みたいな奴は結構いた
臨也は眉目秀麗という言葉を具現化させたような精悍な顔立ちをしているため、ストーカーなどがマンションに来ることなどよくあった

臨也の記憶には彼女はいない

だから臨也は彼女をストーカーか何かだと決め付けていた

まぁ、もしかしたら過去の同級生だったかもしれない
そう思いアルバムを見てみたが先ほどの顔はなかった


彼女はきっとストーカーだ


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