戦国BASARA

□氷雨
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小学校に通う為に急いで身仕度を済ませる。遅刻しそうだったので走って行くことにしたが、体中の傷や痣に響いて長く走れなかった。

速歩きで進んでいると何かが我の顔に飛んできた。
それを手にとって見てみた

「桜の花びら、、、、??」

周りを見渡すと新緑の桜の木に混じってまだ桜の花が咲いていた。

桜の木と花びらを見るたびに我の入学式の事を思い出す。その頃はまだ父上も暴力は振るわなかった。大学生の兄上もいた。あの頃はみんな笑顔だった。

兄上と我は一回り歳が離れており兄上は県外の大学に進学していた。

兄上がいなくなってから少しずつ父上はおかしくなりはじめた。

兄上は今、大学3年生で海外留学しておられる。

だから我も頑張らなければ、、、。

学校には遅刻せずになんとか来れた。

3年2組の教室に入った。

「元就ー!おはよー!!」

「お、、、おはよう」

クラスメイトは我に話しかけたりしない
多分、、、我の流す空気のせいだろう

けどこの我に話しかけたクラスメイトは違った。

長曽我部元親は幼稚園からの親友だ。
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