未来の桜は君の手に





『・・・・・』




午後3時、ラルに頼まれて資料を持ってきたついでにクロームにお茶を呼ばれ
キッチンにお菓子を取りに来た時だった。


今日は珍しく皆休みらしいが、ゆっくりしているのかボンゴレ本部は静かだった。



おかしいと思っていたが、気にすることもなく、クロームとキッチンに来ていた
ふと、机の上に目が向いて近づいていく

すると、机の上にいかにも怪しいものが乗っていた






クローム「どうしたの?」





紅茶をテーブルに置きながら、そういうクローム





『これ・・なに?』





そういって、テーブルの上にある白い箱に指をさす





クローム「そういえば、さっきはなにもなかったわね」




そういって、クロームも箱を除く
箱にはふたがあって、中身が見えない





クローム「開けてみましょうよ」





『え・・でも・・いいのかな』





クローム「いいのよ、いいの!」




そういって、箱を開ける
すると、真っ白な紙が裏返しで置いてある

クロームがその紙を手に取る





『な、なにがあるの・・・?』





クローム「赤いビンを探せって書いてあるわ」






『は?』





ほらといって、クロームが紙を見せてくる
確かに、そこには「赤いビンを探せ」と書いてある





『・・なにこれ』





クローム「あ、小さいで何か書いてあるわ

えっと・・「これはクイズです。正解した方には豪華賞品を差し上げます」だって」





『・・・誰がこんなのを・・・・』





クローム「面白そうじゃない!!」







『え・・・・』






クローム「やりましょ!!豪華賞品があたるわ!!」




『え・・でも・・・』






クローム「ね?お願い」





そう言われると断りにくく、気分転換にいいかと思いながら、うなずく






クローム「やった!なら早くいこッ」






そういって腕をひっぱられ、リビングをでた








『それにしても、赤いビンなんてどこにあるだろう?』






クローム「・・・赤いビンなら廊下にあった気がするわ」





『え?そうなの?』




クローム「えぇ、ボスが何か飾りがほしいっていって
10億するビンを買ってきたの」





10億?!






ば、ばかなのか・・・!?ボンゴレはバカなのか・・・?!




そう思いながら、呆れかえる






クローム「あ、あったわ」





そういって、廊下にある赤いビンに指をさす

赤いビンをどけたり、周りを見ても何もない






『・・・なにもないのに』






クローム「・・・待って・・これは・・・
割りましょう







うぉおおおおおおい!!!






クロームが赤いビンを持ち上げ、地面に投げつける






パリーン






痛々しい音を響かせ、地面にビンが当たり破片が飛び散る






『だぁああああああッ!!!!私はやってません!!やってませんンンンンッ!!!!』





クローム「あ、紙がでてきたわよ」





『え?』






そういって、紙をにぎるクロームをみる





クローム「やっぱり、正解だったのよ!」





『・・・・』





喜びながら、紙を広げる
すると、クロームが眉をひそめる





『ど、どうしたの?』






そういって、クロームが持ってる白い紙をのぞく
そこには、黄色い字でどどんっとこう書いてあった






"はずれです。簡単に騙されるなんてマフィア失格です。
その手紙を見た5分以内に本物を見つけなきゃ、パイナポ―が襲ってきます"






『・・・・』






びりっと音をたててその紙を真っ二つに破るクローム




クローム「・・さがすわよ」殺気






『ひ、ひぃいいいッ!!』





クローム「早く!」







『わ、わかりましたぁあああ!!』






そういって、隣の殺気の人物にびくびくしながら、「赤いびん」を探しに広い廊下を歩いていった








どうなる?!







(続く)


一言あったらお願いします!!



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