ヘタリア
□クリスマス 仏加
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今日は１２月２４日。
カナダはいつもよりせわしなく動いていた。
「何してんの？カナ。」
フランスはワインを飲みながら、カナダが走っているのを見続ける。
「今日は！アメリカさんとイギリスさんとイタリア君と日本さんとロシアさんと皆でクリスマスパーティするんです！！」
そう言ってにっこり笑うカナダ。
「・・・ん？俺は？」
フランスは聞く。
「え？聞いてないんですか？」
ぽかんとした顔をして、カナダは聞く。
「・・・アメリカか！！」
納得いかない顔をしてフランスは立ち上がる。
「ちくしょ！カナダを独り占めする気だな！！」
「ほぇ？」
フランスは電話機を持って、誰かに電話した。
「こらっ！！アメリカ！！なんで俺を呼ばない！！はぁ！？カナダが俺に懐きすぎ！？いいじゃねぇか！！」
「・・・・・・・・。」
アメリカとフランスの争い・・・。しかしそれは空しく、フランスが負けた。
「フランスさん？行かないんですか？」
カナダは寂しそうにフランスに聞く。
「うん・・・行ってきな・・・。」
そう言いながらも空気が重い・・・。
「・・・。」
カナダはそのフランスの光景を見て、
「・・・もしもし？・・・あ。アメリカ？ごめん！！今日は行けない！！・・・・うん・・・ちょっと用事が・・・うん・・・ごめんね。」
そう言ってカナダは電話を切った。
「フランスさん！！」
「ん？」
「僕・・・フランスさんと一緒に今日過ごします！！」
「はぁ！？なんで！？」
「だって・・・一緒にいたいんです！！フランスさんが居ないクリスマスパーティーなんてクリスマスパーティーじゃないです！！」
そう言ってカナダは頬を膨らませる。
「・・・可愛いやつ・・・」
その日、カナダとフランスは、二人でクリスマスを過ごした。
二人だけだったが、二人とも楽しいクリスマスを過ごした。
≪終≫