「Lovers song〜どこか空の下〜」

□麻里子の想い
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親族だけの通夜が始まった




故人の事を思い出して語る夜だと言うけれど私は子供だし直接の関わりがないから参加はしているけどいるだけに過ぎないかもしれない。



ゆりあのおばさんたちはすっかりお酒なんかも飲んで楽しんでいる。そう、大人はそれで良いのだろう。


わたしがこの通夜で出来ることはこまめに二人の前を気にして、線香を途絶えさせぬよう祈り続ける事だけだった。



そのつもりなのに。

私と同じ様にしようとしてる人がいる。


わたしの目から見ても、その人はゆりあのおばさんたちと一緒に楽しむべきなのではないかと見えているのに。



なぜ彼女は




なぜ麻里ばあはただ黙々と祈り続けているのだろう?
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