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□第六話
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有希子「そうだったんだ!他のどこでバイト!?なるほどね…。」




私はこの間の事を話した



ゆりあ「そう、どうしても欲しいものがあるんだってさ。」

亜香里「そうなんだ、でもナオちゃんてそんなに物欲ないと思ってたんだけどな…。何が欲しいんだろ?」

ゆりあ「そう、でも教えてくれなかったの。服とか靴とか時計とかに大人びてないし今更ハマるのも考えられないし、ゲーム買うほど幼稚でもないしね。」

亜香里「そうだよねぇ。まぁもうすぐ終わるんだよね?そのバイトも?」

ゆりあ「うん、もう少しで貯まるから買えるって言ってたよ♪」

有希子「嬉しそうじゃん…ゆりあ♪」

ゆりあ「うーん、そんなことないよっ!?」

有希子「そっちの方は少しは伝えたの?」

ゆりあ「学校でも構ってくれなかったから…寂しかった、とは言ったかな…。」

有希子「おーっ!やるじゃん!良かったね!」

ゆりあ「やるじゃんって…ゆっちゃんも好きなんでしょ!?…アイツの事…、そんな風に応援されても複雑だよ…。」

有希子「ふふ、別に私はアイツの事が好きなことは間違ってないけど何かを求めてる訳じゃないし、私の生き方の自然体を貫いてるだけだよ。」

ゆりあ「ふーん、ゆっちゃんらしいね…。」

有希子「でしょ?…ん、あかりん?」



亜香里は一人顔を暗くしていた


亜香里「二人とも凄いな、亜香里はナオちゃんの事好きだけど…、自信も無いしアプローチ出来る勇気も無いよ…。」



ゆりあ「あかりん…。」

有希子「だから、なんでそんなに湿っぽいのって?好きなもんは好きでいいじゃん!自信持ちなって!私はもし私がダメでも二人とくっついてくれるならそれが幸せだから今のままでいれるの。」

亜香里「ゆっこ…。」

有希子「昔から四人で兄妹みたいに、家族みたいに育ってきてさ、その中で男が一人だけだった。それだけの事でしょ?もし自分がダメでも、その家族の中から幸せな二人になったら…こっちまで幸せじゃない?」

ゆりあ「そうかもね…、ゆっちゃん凄いなぁ…。」

亜香里「うん、やっぱりゆっこはカッコいいね。尊敬しちゃう。」

ゆりあ「アイツよりもカッコいいかも…男に生まれればよかったのに…なんてね♪」

有希子「何言ってんのさ!?」

「『あはははっ!!』」
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