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□第十話
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『へへっ♪…全部聞いてるよー、ゆりあから。』

「全部って全部?」

『うん、君がゆっことー』

「ストーップ!!言わなくていい、そこまで知ってるなら…場所を選んでくれよ…」

『ごめんごめんっ』

「顔は謝ってないぞ」

『なんで、ゆりあが学校来てないかわかる?』

「俺のせいとか言うんだろ?」

『そうだよ!君に会うのが辛いからだって!』

「だから、笑顔で言うなって…。」

『ごめんごめん♪…なんでゆりあとエッチしてあげられなかったの?』

「それは…そういう対象じゃないから。」

『そういうっていうのは?』

「恋愛対象とかって…そういうこと。」

『じゃあ君にとってゆっこはそういう対象なの?中学校から見てたときは、私は君が須田ちゃんのことを好きに見えたけどな。』

「ん…なんでそこまで…。」

『見ればわかるって…で、ゆっこはとはそういう訳じゃないのにそういう事を出来るんでしょ…。』

「ちょっと、けじめとかついてないけどそうだな…うん、そういうことだ。」

『でもそれって、男の子なら普通だと思うよ。いまの年頃ならそういう事したいんでしょ?』

「ん…そうなのか。俺はただゆっこにお願いされたから…。」

『じゃあなんでゆりあは?なんでダメだったの?』

「え?」
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