ミルモでポン!短編

□お見とおし
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ムルモがカードをきり、二人に平等にカードを置いていく。

全てが行き渡ると、ムルモは手持ちのカードにババがないことを確認した。

ムルモはちらりとダブッたペアのカードを捨てていくパピィを見た。
そして言った。

「どうやらババはパピィみたいでしゅね」

にやにやと笑ってパピィの手元の大分多いカードたちを眺める

「いい加減覚えたら?
最初にあたちがババを持ってたとしても、
最後にはムルモの元へいってるんでちゅから!」

パピィは余裕の笑みを見せつけた

「(……今度こそ勝つでしゅ)」

ムルモはパッチリした目で手持ちのカードを見つめた

「ねぇ!賭けをしない?」

「……賭け?」


「負けた方は勝った方の1日下僕」


「なっ……ちょ!!」

さらりとなに言ってんだこいつ的な眼差しをパピィに向けるが、パピィはにやりと笑う

「やるの?やらないの?」

かなり自信があるみたいだ。

「……受けてたちましゅ」

「そうこなくっちゃ!」

なにか策があったとしても、こちらのカードとあちらのカードの量には大差がある。

なにか仕掛けてくる前に気合いで上がるしかない

ムルモの闘志は燃え上がった


ムルモが有利のままゲームは進む

……はずだったのだが、
あれだけあった差がかなり縮んでいる。

へたしたら、パピィはこの勢いにのって上がってしまうかもしれない。

ふっと顔をあげると、パピィと目があった

「……あ」

「いや『あ』ってなんでしゅか、『あ』って」

ムルモが冷静にツッコむと、パピィは頬を赤らめた。

「べ、別にアンタのことなんか見てないんでちゅからね!
勘違いしないでちょーだい!!」

「はいはい
さっさとカード引いてくだしゃい」

「むう」



ゲームは続いた。
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