KND短編

□自分を許さない
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※クキちゃん目線です。
先に「そんなこと、思う」を閲覧することを微妙に推奨してます。






昼下がりのツリーハウス。
うん!今日もいい天気!
ナンバー1もガールフレンドとデートに行っちゃったし、
私も出掛けたい  そんな気分。

ナンバー4に声をかけても、断られちゃった。
でも そんなにショックじゃないの。

「ナンバー5と行くから!」

ナンバー5は意表をつかれたのか、ポカンとしてる。
それが、なんだか可愛くて

近づくと、目が泳いでて
顔を近づけてみても、目を合わせてくれないのは結構寂しい。

「いや……アタシは……いいよ
ナンバー4と行きな」

それが、胸に痛んで。

「近づかないで……っ」

ひどく胸に痛んで。

知らなかった。
嫌われてた。嫌われてた。
知らなかった。

嫌わ ないで

ぽろぽろと落ちてく涙。

困惑した表情で謝ってくるナンバー5

ごめんね、こんなことしてたら益々嫌われちゃうね。
でも、ナンバー5は私のことで困ってる事態が嬉しくも思う。

「私のこと、好き……って言ったら許してあげる」

小さく、小さく、小さく呟いた言葉。

もっと、困ってるナンバー5を見ていたかったけど
これ以上嫌われるのも嫌だから言い変えた。

「一緒に……お買い物、行ってぇ……」

しゃくり上がりながらも、なんとか言えた。
また拒絶されたら……
今度は大泣きしちゃうかも

「いいよ、わかった!
一緒……に、行こ?
だから泣かないで」

涙なんてひっこんだ。


やっぱり嫌われてなかった!

そう喜んだのも束の間。

ナンバー5ったら、私と離れて歩くの。
……私なにかしたっけ


 
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